校歌

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鹿児島高等農林学校校歌

明治44年制定
作詞:渕野旭子 作曲:村岡重任

一番
緑したたる南洋の 天地は近し君知るや
一葦の水を隔てては 江山万里きわみなき
地位は名だたる九州の 麑市に建ちたる我が校舎

二番
赫たる聖旨かしこみて 学の主に導かれ
校風校規永へに 胡蝶頻伽を伴として
天地化育の理をさとり 心は清し山桜

三番
青嵐花の跡訪ひて 夏去り秋の来る時は
流汗玉の実を結び やがて千草のとり入れに
金果黄禾 のうづ高く 神やえまさん豊受の

四番
醜胡斫る剣おびざるも 金剛の斧は腕にあり
棟梁の材を作るとき 仰ぎて見よや桜岳に
植えし小苗木程もなく 山と茂りて国富ます

五番
紅橙緑酒よそにして 健穏敢為ひたすらに
我等も舟子の一人ぞと 斧とり鍬を杖つきて
四方の景色を眺むれば 萬感いかで湧かざらん

六番
雲に聳ゆる高千穂は 郡山之を仰ぐこと
海門、鶴城、桜島、 皇祖の威霊英雄の
跡をしのべばここぞこれ 嗚呼九州の一霊地

七番
瑞穂の国はいや栄え 水手数えて五千萬
富国の船は聳をとき 北斗を背に舵をとりて
いざやはげまん 諸共に 皇の御陵威をたたえつつ